薬剤師の転職事例
投稿日:2021/05/15ジョブチェンジ!未経験の企業内薬剤師への転身(転職活動期間:約3ヶ月)
I・Hさん(27歳女性)

- 転職前
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- 勤務地
- 大阪府
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- 業種
- ドラッグストア
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- 雇用形態
- 正社員
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- 年収
- 450万円
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- 転職後
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- 勤務地
- 愛知県
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- 業種
- 製薬企業
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- 雇用形態
- 正社員
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- 年収
- 400万円
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- 転職の理由やCMEに相談したきっかけ
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大学卒業後、大手ドラッグストアに就職し、新卒時の初期配属地である大阪府の店舗内の調剤薬局で勤務していました。
ゆくゆくは地元である東海エリアに戻ることを希望していましたが、このコロナ禍という状況と現場の人手不足により、当分は地元へ戻る希望は叶いそうにありませんでした。
また、ドラッグストアでの勤務は、営業時間の関係で退勤が22:00頃になることもあり、疲れ果てて帰る日々を過ごしており、心機一転、転職を考え始めました。
地元へ戻ることを前提にしていたため、名古屋にも支社のあるCME薬剤師さんへ相談いたしました。
CMEさんにお願いした条件は下記のようなものでした。
・勤務時間が早く、18:00頃には帰宅できるところ
・実家に近い、愛知県または岐阜県での勤務
・住宅補助のあるところ
・企業内での薬剤師業務- 今回のポイント
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- 転居のない地域密着の企業を優先すること
- スタート時年収が低くとも、昇給制度が整っている先を見出すこと
- 企業内薬剤師としての勤務を希望するが、経験がないので求人元へ将来性をアピールする必要があること
- 転職経験がなく、入社前のイメージが浅くなっていたことから、入社後のご自身をより深くイメージできるよう、できる限りの求人詳細を伝え、すり合わせを行うこと

担当コンサルタントから「ひとこと」
I・Hさんとお話をした際、とても真面目な性格で何事も熱心に取り組む方と感じました。なお、その人柄ゆえに当時のI・Hさんは、人手不足のあおりを受けた現況の渦中にいて、このままでは心身ともに疲弊しきってしまうと危惧するほどの多忙ぶりでした。
伺った希望は、早い時間に帰宅し生活リズムを整えたいということと、学生の頃にも志した企業内薬剤師として勤務したいというものでした。しかし、企業求人は数が限られるだけでなく、経験を求められることが多くマッチングが難しい状況。長期戦となる可能性と、現職より年収が下がることをお伝えしました。I・Hさんからは「年収については下がっても現職の拘束時間を考えると大差がなく、むしろ生活リズムを優先したい。」と賢明な意向を伺い、求人探しがスタートしました。
未経験者でも受け入れ可能な体制があることを軸に、大手に限らず中小企業も含めて求人を確認していきました。当方から企業へはI・Hさんの協調性あるお人柄、素直な姿勢、今後の将来性を強く押し、交渉を続けました。その中から、大手製薬会社と地元の中小規模の製薬会社の計2社の面接に至りました。
I・Hさんのお人柄の良さは強みです。I・Hさんにはアピールポイントの整理と企業からの指摘を予測し面接対策を実施。結果、2社とも無事に内定をいただきました。
その後、I・Hさんは2社で悩まれましたが、安定性やキャリアアップという点で大手製薬会社に対し魅力を感じたものの、入社後のギャップに苦労した現職を振り返り、無理のない勤務がイメージできた中小企業の製薬会社を選ばれました。
入職後にI・Hさんへ連絡すると、覚えることが多く大変とのことでしたが、上席や同僚の方によくしてもらっており、体調面も良好ですと嬉しそうに現況を教えてくださいました。その明るい声は強く印象に残っています。
年収の下がる結果となり当方としては100点とは申せませんが、総合的にはご要望に見合う条件となったことに安堵しています。入社前後に差異が生じないよう整えることがいかに大切かを、改めて認識できる良い機会になりました。