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担当コンサルタントから「ひとこと」

Ｔ・Ｉさんとの面談時に先ず以下についてお話しました。
・副業の勤務開始時間が平日夜８時頃からというのが副業には厳しい可能性
・それに合わせて別口（薬局）で勤務したいという事は求人先へ必ず事前説明が必要な点
・求人先から「どちらをメインに考えているのか」という厳しい見方をされる可能性が高い点

ご本人に何度も確認したところ、どちらもしっかりやりたいし、どちらか一方に大きく偏るようなスタンスは絶対に取らないということでした。
本業・副業というよりは双方が本業という印象を受けました。
そういう意味ではメジャーリーグ・エンゼルスの大谷選手ではないですが二刀流を地で行くような薬剤師さんだと感じました。

求人のご紹介にあたって
・副業開始時間に間に合う、残業がなく１８時終業の総合病院前の調剤薬局
・在宅メインの薬局で１８時終業のところ
・１７時台が定時の病院
などをピックアップしてあたっていきました。
何件か話が進みそうな求人先はありましたが最終的にはすべての打診先から見送りの返事が来る結果となりました。
時間の制約もそうですが、二刀流を受け入れて頂ける会社は殆どないという厳しい現実を突き付けられました。
病院の場合はさすがに終業時間の点では問題はありませんでしたが、希望年収を１００万円近く下回るということでマッチングには至りませんでした。

この状況下でこれ以上探しても成果が上がらないことは明白でしたので、再度Ｔ・Ｉさんと面談の機会を設けお話しながら、マストの条件を絞り込み妥協できるものは思い切って妥協してもらうようお願いしました。

結果、正社員採用という希望を捨ててもらい契約社員かフルタイムパートでも年収がそれなりに希望に近ければＯＫということにして頂きました。
時間に制約のある場合に最も融通の利く勤務スタイルが契約社員やパートである為、そこは完全に譲ってもらいました。
さらに年収５００万円以上という希望もほぼ５００万円なら下回っても可能というようにご納得して頂きました。

結果、弊社と非常に懇意にして頂いている小規模チェーンの薬局と条件面での交渉を重ね
契約社員で年収５２０万円という条件で入社することができました。

今回の事例はいわば２種類の本業の掛け持ちを行うために時間的制約があり、かつ離職中で１ヵ月以内に就業する必要があったことから時間的猶予は皆無でした。
できる限り条件に合う勤務先を探そうとしましたが、思い切って途中から方向転換をして別の雇用形態に切り替えたことが功を奏したといえると思います。
また入社された薬局とは普段から頻繁にやり取りをしており、求人側ニーズをほぼ把握していた為、交渉をスムーズに行うことができ、上手くマッチングすることができました。

ご入社から半年が立ちますが薬局・Ｔ・Ｉさん双方とも大変満足して頂いています。
今回はお互いにウィン・ウィンの関係を築けた貴重な事例となりました。