薬剤師の転職事例
投稿日:2024/02/1560歳を直前に長期的に働ける職場への転職(転職活動期間:約2ヶ月)
S・Sさん(59歳女性)

- 転職前
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- 勤務地
- 東京都
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- 業種
- 調剤薬局
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- 雇用形態
- 正社員(管理薬剤師)
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- 年収
- 650万円
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- 転職後
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- 勤務地
- 神奈川県
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- 業種
- 調剤薬局
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- 雇用形態
- 正社員(勤務薬剤師)
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- 年収
- 580万円
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- 転職の理由やCMEに相談したきっかけ
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大学卒業後は総合病院に就職し結婚のため4年ほどで退職しました。主人が転勤族であったため地方を数年おきに巡り2人の子供を育てながら短時間のパート薬剤師として勤務しておりました。
子育てがひと段落した40代後半で久しぶりに常勤として、東京の城南エリアで5店舗展開する小規模薬局に就職しました。パート時代に比べ仕事の裁量が大きく薬剤師として非常に充実した日々を送っていました。初対面でも人とすぐ仲良くなれる性格もあり、ヘルプ要員として全店舗で勤務していて従業員の中では珍しい存在だったようです。会社の上層部がそれを評価してくれたのか3年で管理薬剤師に登用されました。その後も別の店舗で管理薬剤師を任されたりポジションとともに給与も上昇し評価していただけました。外来業務だけでなくかかりつけ薬剤師、個人在宅のノウハウを身につけ、薬剤師としての職能に磨きをかけ在籍10年を超えました。
しかしコロナ禍の影響もあり急きょ会社が薬局事業を大幅に縮小することを決定してしまい店舗売却と閉店で2店舗のみになりました。本店は社長が1人薬剤師として、もう1店舗はパートさんだけで回せる店舗で常勤の私は行き場を失いました。
薬剤師として充実していただけにショックだったこと、それ以上に60歳直前での転職活動には不安が強かったです。なにしろ友人から50代の転職活動は非常に厳しくなっているという情報を聞いていたからです。
そこで転職のプロであるCMEさんに相談しました。
CMEさんにお願いした条件は下記のようなものでした。
・現職より会社の規模感が大きいところ
・年収ダウンしても安定して就業できる労働環境
・60歳以降も雇用継続- 今回のポイント
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- 店舗買収リスクや閉店が少ない規模の中堅チェーン薬局以上
- 60歳以降も給与が保障されている企業
- 薬局での常勤経験は10年超と同世代の方と比較して決して長くはないが、2店舗で管理薬剤師に登用されて向上心や意欲が高い点

担当コンサルタントから「ひとこと」
S・Sさんとお話をした際、思いがけずの転職活動になり非常にお困りの様子でしたが、持ち前の明るさ、前向きに仕事に取り組む意欲や向上心は素晴らしいものがありました。
『与えられた場所でその地域の患者さんのため頑張りたい』と何度も仰っていたのが印象的です。50代後半で求人を探していくには、毎年新卒を積極採用しているような中堅チェーンや大手では通常に打診しても選考すら困難な状況でした。そこで元々ラウンダーをされていたフットワークの軽さ、在宅のノウハウがあるご経歴を最大限アピールしいくつかの薬局へ打診しました。そうした中、ある大手薬局が興味を示していただきました。
60歳を境に雇用形態がパートに変更、年収が減額になる薬局も珍しくありません。ただこちらの大手薬局では評価制度があるものの双方が合意すれば年収が維持できるとのことでした。
しかし、前職は管理薬剤師もされていた関係で年収650万円です。昨今年収レンジは厳しく管理薬剤師ポジションでないとその提示は難しいことをお伝えし一般薬剤師なら500万円以上+αでご理解いただきました。またS・Sさんの薬局での常勤経験が同世代の方より短く会社によってはそれが提示年収に左右することも懸念されました。そこで面接前にはしっかりとS・Sさんと相談し、かかりつけや在宅の軒数などの実績、フットワークの軽さなど会社が求めていることにはきっちり応えられる人材だとアピールすることにしました。